アメリカにものを言えそうにない・・・菅総理
新しい総理大臣が「自民党」と同じように決まった。民主党政権の二幕目である。
「基地問題は、日米合意を踏まえて・・・」と挨拶する菅総理をみて、ああアメリカにものを言えそうにない・・・と実感。民主党鳩山政権が公約違反と裏切りにより国民の怒りの中で辞任に追い込まれたのに、それを引き継いでどうなん?沖縄では、基地撤去の長期戦に備えて、運動の気運が高まっている。「基地も安保も要らない」という県民の意思は明確で、参議院選挙での審判に必ずつながると思う。
さて、政冶とカネの問題で証人喚問に応じるのか・・・は菅政権の試金石になろう。大穴だらけの派遣法や後期高齢者医療制度、障害者自立支援法の廃止もサボらないで欲しい。
アメリカと財界の圧力に負けて、公約違反と裏切りを繰り返した民主党政権の副総理が総理になったのだ。今の政治の何が変えれるのか。
アメリカと財界にはっきりモノをいう政治家・政党でなければ、今の政治は変えられない。
消費税増税論者が政権の多数をしめている。自民党は「消費税10%」を公約するという。これ以上庶民を苦しめるのではなくて、株の配当金の税率(20%を10%に下げている)を上げてくれ!!税金はあるところから取ってくれ!!と叫びたくなるのである。
皆さんは、菅総理に期待しておられますか。
前田秀明さん(59歳)逝く
人権岡山の副代表で、地域人権運動のリーダーだった前田さんが29日亡くなった。2年前から闘病中だった。気遣いのできる人だった。人の縁や繋がりをたいせつにする人だったから、友人も多かった。きょうの告別式はいっぱいのひとだった。
わたしが前田さんとであったのは、1975年の春・・・。選挙の支援で、前田さんは候補者カーの責任者、私ははじめてのアナウンサーをしていた。21歳の看護師成り立ての頃である。
だから、35年の縁である。連れ合いの真理子さんとも親しくしていたから家族づきあいだった。すてきなご夫婦で、オークションで手に入れた絵画をうれしそうに見せて下さった。
約2年の闘病を真理子さんが支えきられた。久しぶりに会った真理子さんが一回り痩せていて気になった。最後まであきらめずに秀明さんらしく生ききったのだとわかる家族の挨拶に涙があふれた。
「戒名はいらない。どこまでも前田秀明でいたい・・」との希望どおりの告別式は前田さんらしい・・・と思えた。
あきらめない生き方をわすれません。今はゆっくり休んでください 。
東山公民館10周年
東山公民館が10周年を迎えた。実行委員会で記念式典の準備がなされ、手作りの心温まる記念式典が行われた。
国内でもめずらしい養護老人ホームとの併設で、建設当時わたしは保健福祉委員長として完成式典に臨んだことを思い出す。
建設事業は確かに苦労を伴うが、公共施設はつくったあとの利用が重要である。
東山公民館は利用頻度が高い。よく使われており、住民力・地域力を産み出す拠点になっている。そのことがなによりうれしい。これからも街づくりの住民力を育む拠点として、発展していくことを心から期待している。
記念講演は、フャジアーノ岡山代表取締役の木村氏の話だった。ふるさと岡山を思う熱い思いが語られて、10周年にふさわしい話だった。もっともっとフャジアーノを応援したくなった。
「是々非々」の違い
8ヶ月前に成立したときから、「根本政策の違いがあるのになぜ連立なのか・・・」と思っていた私には「涙を流す」ような離脱とは思えないが、罷免された党首と辞表をだす辻元議員が泣いていた。
これからは、「是々非々」だ・・・という。
日本共産党も「是々非々」を貫いてきた。社民党と共産党の違いは根本政策でブレたことがない・・・ということだ。共産党は違いを認め合いながら、政策で一致すればどの政党とも手をつないで実現のためにがんばってきた。政権に入らなくても、国民生活の向上のためには政策をリードし、実現することはできる。
市政を通じて私はそれを実感している。
さて、社民党の「是々非々」が共産党のそれとはずいぶん違うことに気づく。これからますますその違いがわかるだろう。社民党には「偽装離脱」といわれないようがんばって欲しい。
労働者派遣法の大穴だらけの「改正」に社民党は賛成だ。後期高齢者医療制度、障害者自立支援法などの問題でもその姿勢が問われることになる。
どちらにしても国民の声とあきらめない草の根運動の力が政治を動かすことに確信をもって参議院選挙を闘おう。
地域人権問題全国研究集会
第6回地域人権問題全国研究集会が29日、30日と岡山市内で開催された。市民会館いっぱいの盛況であった。
貧困と格差をなくし地域社会に人権を確立しよう、憲法を暮らしに活かし住みよい社会に・・・との強い思いが大成功につながったと思う。
一橋大学の渡辺教授は、朝日訴訟にも触れながら憲法25条をくらしに生かす意味や草の根運動の力の確かさを歴史を紐解きながら話した。
憲法9条のもとでも運動の力や世界の流れの中での日本の国のありかたに確信を持っていなければアメリカや財界の圧力に負けてしまう・・・という話は鳩山政権の動向をふまえたリアルで説得力のある話だった。
基地撤去、障害者自立支援法の廃止、後期高齢者医療制度の廃止、労働者派遣法の見直しなど一度は運動の力で前に踏み出そうとしたものが、財界やアメリカの圧力で押し返されている状況のもとで、今まさに地域運動が大切である。私たちの草の根運動には力がある・・・と確信をもてた集会になったのではないか・・・・。
「今日的貧困どう解決するか」の分科会では事実に基づく貴重な資料と報告がされ、野宿者支援の体験を通して「連帯」の意味が若者にも理解され始めている・・・という話に参加者は大いに励まされた。
貧困解決は、政治と運動の課題であると同時に教育の課題でもある・・・ということを学んだ。