地域人権問題全国研究集会

10年05月30日 | とし子からの手紙

第6回地域人権問題全国研究集会が29日、30日と岡山市内で開催された。市民会館いっぱいの盛況であった。

貧困と格差をなくし地域社会に人権を確立しよう、憲法を暮らしに活かし住みよい社会に・・・との強い思いが大成功につながったと思う。

一橋大学の渡辺教授は、朝日訴訟にも触れながら憲法25条をくらしに生かす意味や草の根運動の力の確かさを歴史を紐解きながら話した。

憲法9条のもとでも運動の力や世界の流れの中での日本の国のありかたに確信を持っていなければアメリカや財界の圧力に負けてしまう・・・という話は鳩山政権の動向をふまえたリアルで説得力のある話だった。

基地撤去、障害者自立支援法の廃止、後期高齢者医療制度の廃止、労働者派遣法の見直しなど一度は運動の力で前に踏み出そうとしたものが、財界やアメリカの圧力で押し返されている状況のもとで、今まさに地域運動が大切である。私たちの草の根運動には力がある・・・と確信をもてた集会になったのではないか・・・・。

「今日的貧困どう解決するか」の分科会では事実に基づく貴重な資料と報告がされ、野宿者支援の体験を通して「連帯」の意味が若者にも理解され始めている・・・という話に参加者は大いに励まされた。

貧困解決は、政治と運動の課題であると同時に教育の課題でもある・・・ということを学んだ。