性暴力を考える講座

10年10月30日 | とし子からの手紙

DV防止サポートシステムをつなぐ会岡山が「児童の性暴力を考える」講座を開催。

川崎医療福祉大学の鈴井教授の「日本での児童への性暴力の実態とオーストラリアの地域ぐるみの予防に力を入れた取り組み」の講演は、事実を真正面から受け止めることから始まった。

性暴力を受けたこどもはそれを口にできないことが多い。いえない・・・のだ。だが、必ずサインを出してくれる。大人はそれをしっかりと察知する力を持たなければならない。とにかく真摯にこどもの話を聴くことが大事だ。「ただただ聴く」というのはなかなか難しいことである。だから、トレーニングを受けた人のいる場所を地域の中につくることが必要で、先進地のオーストラリアではすでに実施されている。

岡山市では、施設での「強制わいせつ事件」が起こった。その際の問題意識の弱さに私は疑問を持った。

児童への性暴力はまだまだ潜在化している。いえないで苦しんでいる多くのこどもたちがいることを念頭においてその予防ができる仕組み、支援できる仕組みをつくらなければ・・・とつくづく思っている。