在宅緩和ケア

09年11月19日 | とし子からの手紙

17日、義母が退院。在宅緩和ケアに切り替えた。一人で住み慣れた家はやはり最良の住処であるようだ。

退院したらなぜか顔色が良くなった。

病院ですら気を使う義母は、病状の悪さもあり、辛かったようだ。

「家がいいね」というと、ニッコリ。「もう入院はしない、したくない」と言い切る。

それを聴いて私たち家族は話し合った。できることをして、できるだけ在宅での暮らしを・・・ということにした。

今、見守りをしながら闘病する毎日がはじまった。往診は月2回、訪問看護は週1回、週4日は夫が、3日は私が泊まりこむ。日中は姉が見守ることになった。

昨日泊り込んで、いろんなことに気づいた。ていねいに生きてきた人だから暮らしの「知恵」に驚く。

かつて介護保険のないときに、義父を23年在宅介護し、今度は義母を在宅緩和ケアすることになった。政策の不備に気づくことは多い。そして、多くのひとが抱えるこうした親の看護や介護をどうすればだれもが実現できるようになるか・・・自らの体験を通して政策提言していきたいと思う。

実感・・は政策を動かす大きなエネルギーになると確信している。

ひょっとしたらまいるのは私より夫かもしれない・・・と、少しばかり気にかけている。家族の団結力でのりきりたいね。