岡山市の公立図書館の職員は少ない!

09年05月11日 | とし子からの手紙

dscn0461.JPG10日、こども読書推進計画を考える集い(6回目)が開かれた。

「こどもの読書活動で大切にしたいこと」と題して、親子読書地域文庫連絡会の代表 広瀬恒子さんが講演した。

岡山市の市民協働の「手作り」の計画を評価してくださった。岡山市のあり方を全国に紹介したい・・・との言葉はうれしかった。

計画倒れにしないように、これからもがんばろう。

「量ではなくて、心を動かす一冊に出会うための機会を増やす取り組みを」・・・との考えも共感するところだ。こども読書環境の3要素は、本、人、そして場所。司書は、こどもを知り、本を知り、こどもと本を結ぶ専門職だ。短く、細切れな条件では、専門性の蓄積はできない。

岡山市の図書館職員は少ない。人口10万あたりの職員数は10,2、浜松市は24,7でその違いは歴然。正規職員比較でも、岡山市36人、浜松市82人である。

人口一人あたりの図書館総経費での比較は、岡山市835円、浜松市1714円。なのに、貸し出し冊数は、岡山市が5,8冊でさいたま市についで大2位、浜松市は5,4冊。少ない人数と図書館数でよくがんばっている。

それを知ってか知らずか包括外部監査の和田朝治弁護士は、公共図書館の司書数をすべて嘱託に・・・という驚く報告を出した。

岡山市民は、この報告を認めないだろう。見識を疑う内容である。岡山市の教育費が8,1パーセントであることをわかった上で出しているなら、自治体の役割についての見識にも疑問をもったしだいである。包括外部監査にかかった税金は1500万円を超える額・・・だ。今度はその対費用効果を問わなければならない。