「天引き」の日

09年04月15日 | とし子からの手紙

今日は年金が給付される日。介護保険料、後期高齢者医療保険料、国保料までもが「引き落とし」の手続きをしないかぎり「天引き」される。

対象は、月15000円以上の年金生活者。つまり、15000円未満の人は天引きでなく支払うが、滞納したらペナルティーがある。介護では、9割給付を7割に削る、後期高齢者医療制度は保険証を渡さない・・・。これが、日本の国の高齢者に対する「姿勢」である。

4月から介護保険制度の認定のしくみが変わるが、関係者から実態を無視した制度だとの批判の声が強い。同じ身体状況で認定が下がる人が多くでるという指摘であり、確かにそうなる。その結果、必要な使えていたサービスを使えなくなる。

こんな矛盾があるだろうか・・・。容赦なく年金から保険料を天引きしておいて、サービスは削る・・・。要は、予算を減らしたいという厚労省の思惑が見える。

厚生労働大臣は、「認定が下がっても、身体状況が変わらなければ、サービスは今までどおりで認める」という通知を出すという。こんなおかしな話があるだろうか・・・。

実態をふまえない認定制度そのものを改正し、必要なサービスを国として保障するしくみこそ必要である。

後期高齢者医療制度は廃止しかない・・・とあらためて思う15日である。