県議会と市議会

08年07月30日 | とし子からの手紙

議会の役割は、いうまでもなくチェック機能と政策提案である。

チェックとは、市長の提案に対し、おかしいことはおかしいと否決ないしは、手直しをする。賛成ならば賛成で、大いに激励する。なんでも賛成は、議員としては役割を果たしたといえない。

岡山市議会は、全国でも議会時間が長く、徹底審議をする議会である。当局とすれば、対応に苦労されるだろうが、大間違いをしないためには切磋琢磨は不可欠だ。

市政100周年事業でチボリ問題が持ち上がり、100条委員会が設置されたことがある。私が1期目のときだった。議会は、当時の知事を証人要請をした。1歩も引かなかった。政治の世界のことで、様々なやりとりは当然あった。しかし、議論の結果、チボリから岡山市は撤退した。

そのときを経験した議員は、今でも8人いる。市議会は、議論を尽くすことにおいて、他都市に勝る。議会審議時間は、全国でもトップクラスである。

さて、財政危機宣言の県はどうか。市議会議員からの転身組も多いが、市議会とは議会運営が大分違うようだ。

1番の違いは、委員会開催時間。開催日数はそこそこだが、1日の開催時間は、10時30分から12時まで。少し伸びたら12時30分だとか・・・。

あるとき委員長をしている議員さんに、「これほど法律が動いているときに、時間が足りないでしょう・・」とたずねたことがある。「委員会の前にいろいろ聞いているから・・・」と答えられたが、県民にはわかりづらい。議会の徹底議論の中で、財政危機宣言の理由と責任について明らかにしてほしい・・と県民は願っている。