若き看護師たちに看護職の社会的使命について語る

08年07月23日 | とし子からの手紙

私の臨床経験は、12年。現場を離れて早くも22年目だ。こんな私に、看護師さんを対象にした講演依頼が舞い込む。今日は25人ほどの学習会で、「いのち輝く社会を」のテーマで話した。

1人の患者さんから社会の矛盾にいきつける、1つの社会事象から患者さんの苦しみにいきつくことのできる看護師は、患者さんとの信頼関係を築ける看護師だと思う。

私はそういう看護師でありたいと努力してきた。

今の日本の医療は、お金のないものは病院にかかれない。私は、高い国民健康保険料が払えず、保険証がないために、手遅れになった患者さんの実例を紹介しながら、考えてもらう。命は大切にされているのか・・・と問いかける。

最後に、私は看護師であり、そのことに誇りをもっていることと最後まで人に役立つ命でありたいとの決意を伝えることにしている。

十分伝わったかどうかはわからない。でも、伝える機会をいただいたことに感謝している。今日の出会いが、後輩たちにとって、つまらないものでなければよいが・・・と祈るばかりである。