市と教育委員会のセクハラ対応の改善を求めたい!!

08年04月7日 | とし子からの手紙

 土曜日に、映画『それでも僕はやってない」を観た。救援会が主催の集いだった。痴漢事件に巻き込まれた若者が懸命に無実を訴えても、警察で拘留され、ひどい取調べをうけ、起訴されてしまう。裁判でも3ヶ月の有罪判決をうけ、「控訴します」の言葉で終わる。さすがに周防監督である。実によく調査されている。冤罪はいつでも起こりうる。警察の取り調べの強引さといい加減さには怒りを覚えた。検事も裁判官も正義だけで動くのではないのだと思わされた。

 一方で事件はおこり、被害者は心の傷を負い苦しんでいる。誤認捷捕こそが問題で、真犯人は何もとがめられず生きている。こんな場合、被害者と誤認捷捕された「加害者」がどちらも被害者だ。何か方法があればいいのに…と思えた。

 さて、何度か書いた岡山市のセクハラ事件について。今、市長と教育委員会の判断について詳細な情報収集を始めた。もとより、雇用機会均等法の雇用主責任を果たしたかがポイントである。とりわけ、事実確認の内容と方法は適切だったか、どこがしていなくとも、『女性の人権侵害をなくす」と明記したさんかく条例をもつ岡山市らしいしくみをつくらなくてはならない。この件で要した月日は7ヵ月余…。「初めて」だから、「いそがしい」は理由にならない。市当局と教育委員会はどんな問題意識を持っているのか、いないのか。きちんと把握したうえで、改善を求めたい。文書で『厳重注意』を受けた職員は3月末退職した。満期退職である。「セクハラをした」『被害者は重大な心の傷を負った』ことを確認したが、密室での2人の言い分の相違は、委員会として埋める努カがなされたと思えない。「方法をとらなかった」といえなくもない。驚きである。市や教育委員会は、法と条例を本気で守ろうと努カしているのか!?これからも問い続けて生きたい。加害者が黙秘すれば、『相違』として終わらされたのでは被害者はたまらない…!

 市のセクハラ相談窓ロに4/2から新しい相談員が着任。ジェンダ―の視点のある人です。きっといいサポ―トしてくれますよ。



Comments

コメント jiro-9
日付: 2008/4/7 月曜日, 13:18:08

「セクハラ」の被害、難しいものですね。
先日このような事が起こってしまいました。

車いすを介助してもらったものの、その人曰く「介助するのに重いなー、奥さん(豊満な身体的特徴をさしている)を介助するより楽だけどなー」。

私も奥も「人権侵害!」とその場で「抗議」したものの、その人は謝らずでした。
ヘルパー2級の資格をもっていてこのような問題を起こしてしまったものです。
私の教え子でもあるので余計に憤慨しています。

「講義」の中でこのような「事例」にはくれぐれも「注意するように!」とお願いしていたのですが、本当に残念です。