「崎本さん、がん患者会をつくって!!」

10年11月23日 | とし子からの手紙

昨日、Mさんから突然電話があった。

肝臓がんで再手術をし、退院したばかりだという。とりきれなくて、抗癌剤治療の予定だが、外来治療で週に一回通院するという。

「副作用のことや治療費のことなど不安があるが、心置きなく話したり、相談したりするところがない。崎本さん、そんな場所をつくってほしい!」という話だった。

私は胸を衝かれた思いだった。私自身も地域での「がんサロン」の必要性を感じているところである。患者当事者は家族にもいえない、いや家族にだからいえないこともある。でも、患者同士だから語れることがある。そういう場があるだけで、どんなに楽になれるだろうか・・・。Mさんには病院のがんサロンを紹介した。

今、私にできることがあるかもしれない。いや、同じがん患者である私だからできるかも・・・と思い始めている。

心置きなく話ができる場所、機会をつくるところからはじめようか・・と考え始めている。「4月の選挙が終わったら、できることからはじめたいと思います・・」と話すと、「それまで生きていられるかな・・・」とのつぶやきが・・・。胸に痛みが走った。

地域の「がんサロン」は、今求められている・・と思える。一歩ずつ歩みはじめよう。