がんサロン

10年09月4日 | とし子からの手紙

午前中は看護師長研修の講師をさせていただき、午後は岡山済生会総合病院市民公開講座へ参加した。

済生会病院は県下の2~3割のがん患者を治療している・・・と大原院長は言われていた。

講座では、「あなたがいるから元気になれる」と題して岡山大学 緩和医療学講座の松岡教授が講演された。

松岡教授は野の花プロジェクトに取り組んでおられ、その役割は「岡山県における緩和医療の充実を通じ、がん患者・家族・遺族・医療関係者の生活の質を向上させる」ことだ・・・と明言。がんになってもよりよくいきることのできる地域をつくりたい・・・と話された。

今、岡山市議会が取り組もうとしている「がん対策推進条例」とまさにその理念は重なるところが多い。私は、がんになっても安心して生き抜ける岡山市をつくりたい・・と思う。条例はそのための枠組み作りだ。

市議会のヒアリングにぜひ来ていただきたいとお願いすると、「わかりました」と快諾。市議会の調査に協力いただけることになった。

県議会でも超党派のがん議連が10月17日の野の花プロジェクトの公開講座への参加を議員に呼びかけている。緩和ケアをもっと広く知らせ、早期発見早期治療とともに市民の常識にしたい。

がん患者はこれからも増えていく。癌対策をすすめることは、よりよく生きることを考え進めることでもある。市民がみんなで推進する枠組みを作って、関係者の努力にこたえたい。

緩和ケアの話を聴くと、私は勇気がわく。がんで死ぬのもわるくない・・・と思えてくる。しっかり前向きに生き抜きたい・・!という思いを強くした。有意義な講座だった。